Memo

ミハル
飢沙羅鬼

前世の苦しい記憶を受け継いで過去にとらわれて、
未来を生きられないってどんだけ辛いんだ。

面白すぎて勢いでたった2日で全話見ちゃったよ!!!!
全24話だからそんなに話長くないとは分かっていたけど、濃かった~。
簡単に感想言おうかな。内容難しいから私じゃ整理しきれてないけど・・・
もう一周見たい・・・DVD欲しい・・・(口癖)

追記でネタバレ含む感想です。
↓↓↓

リアル路線ロボットものと前回の記事で言ったのだけども、リアル路線行きすぎて本当に最後までロボットの出番少なすぎました。笑
ロボットの名前はタクティカルアーマー。通称TA。
本当に必要箇所しか使わない事が多かったです。
鎮圧の為の威嚇に使うとか、相手も同じ2足歩行型兵器の時に迎え撃つ程度で、全然積極的に使わなかった。
実際の世界でそういう兵器ができたとしたら、実際はそうなのかもしれないなと感じました。
しかももう作中で、戦闘機に敵うわけない逃げて!!!ってセリフまであるし、
実際そこまで万能的に強くもなくて、街中のような場所を想定して作られたとか、用途をあらかじめ決めてあったみたいだし((
主人公のユウシロウに限って、適正があってすごい動きができるって感じ。
TAの足が破壊されたのに人工筋肉増幅させて敵のTAに抱き付いて、そのまま敵の人工筋肉吸収して破壊とか、意味分からん。きもちわるいすき。

ロボットの性能とか仕組みはなんというか、
例えるならエヴァの雰囲気をものすごーくおとなしくした感じです。
機体には人工筋肉を採用してわりと生物的だったりとか、
搭乗者の適正能力が必要とか、搭乗者の体調面の変化によって何か症状抑えたり上げたりする物質注入されたりとか(あばうと)、指示組織からのバッグアップがあったりとか、その辺似てるかな~って。
あんまりエヴァと比べても良くないけれど;;
作品を見てもそんなにエヴァとも似つかないと思いますし、私はこの作品めっちゃ「ガサラキ」として大好きです。
デザインもなんだか現実的で、シンプルでいいなって思います。シンプルなカッコよさ。
搭乗員はもれなく心拍数が上がってハァハァさせられるので見ていて非常に緊張感出ます。
戦闘中ハァハァするのがガサラキって感じです。ハァハァドッキンドッキン

主人公のユウシロウは、簡単に言うと古来からガサラキの神事を行ってきた過去の記憶を受け継ぐ、嵬(かい)の生まれ変わりで、ミハルという女の子も同じ、「嵬」です。
ガサラキはTA制作の元になったオリジナルで、より生物的な動きをする平安時代のロボットって感じです。
鬼のような見た目。
もうこの時点でむつかしいなにこれ。
生まれ変わりで、更に記憶を受けついだままなので、基本的にこの2人は悲しい過去ばっかりでかわいそうです。
2人とも嵬の能力を利用されて、戦闘道具や実験動物のように使われてきていたので、その事実で二人は惹かれ、一緒に行動するように。
でも、基本的にガサラキに関する行動を途中で辞める事は難しいはずなのに、
ユウシロウは自らの意思でガサラの舞を途中でやめたり、
周りの意思関係なくガサラキの動きを停止させたりと、めっちゃ自分の意思が強くて、
物語の途中から自分の意思で生きようと前向きに歩み始めます。
その反面、ミハルは常に怖がっていて、ユウシロウが居なかったらどうなっていたか(´・ω・`)

ユウシロウはほんと優しいです。
あんだけ実験の為にひどい生い立ちをたどってきていて、更に利用され続けてもいたのに、TA実験で暴走して止まれなくなった搭乗員を自分と同じだからと命がけで助けに行ったのは泣きそうになった。
あの話、暴走したTAは民間人が危ないからと、もう射撃で仕方なく搭乗員を殺されるところを、ユウシロウは逃げずに必死で助けてたんだよ・・・
実験の為とはいえ、所属した特務のみんながすごくいい人だし、信頼関係も築けていて、
最終的にはあんなに自分の事話さなかったユウシロウが、みんなと一緒に居たいって素直に言ってて、特務のみんなも決まりや法律なんか関係ない!みたいな感じでユウシロウの事には協力的に動いてくれていたし、それだけで涙でるし、一人じゃないってのはやっぱ大きいわ・・・
あと一番キュンとしたのは、戦闘航空機相手に地上からめっちゃ鋭い目つきで撃墜した後、ゆるんだ表情が子供っぽくてかわいかったとこです。
普段から表情崩さないから、非常に貴重な表情でした。
あれはやばい17さいのおとこのこ←

ストーリーの大筋は政治的な部分が多すぎてむずかしくて説明しきれないレベルなんだけど、私はぼーっと見ててかなり緊張感を抱いてて、次どうなるの!?ってドキドキしながら見れたし、アメリカの手から離脱だとか、「本来の日本人」という面を扱っていたのはなんか色々思いました。
ストーリーのもう一つの面としては、その「ガサラキ」の持つ力の事はあったのだけど、こっちは精神的な描写がとても多くて、雰囲気で見てました((
とにかくそのガサラキの力をもう一度復活させて世界を力で支配しようとしてた人が居たんだけど、ユウシロウの意思と、ユウシロウが築いた他の嵬たちの絆があまりにも強くて復活阻止されたって感じです。おおざっぱだけど((
人がたくさんしぬのはもう嫌だ。繰り返してはならない。と。
それは平安時代にも起きた出来事で、二人の記憶に残ったままってのがやっぱ残酷だ・・・
ミハルなんかは平安時代の前世で兄を自分の手で殺してるから、それを思い出した時、ショックで心なくしてた時期あったしな・・・

短いながらも、非常に濃いアニメでした。
ぶっちゃけかなり人を選ぶ部類の作品なので、人にはとてもじゃないけど勧めにくいです。苦笑
話が難しいから内容聞けなければ退屈気味。ロボットの出番が少なすぎて基本地味。
この辺のせいで途中で見るのやめちゃう可能性もある。
基本軍隊ものでむさくるしいのを、見た目がキレイなユウシロウで緩和してくれてる感もすごい()
でもそれがなんか好きだ。なんとなく好きだ。
一部エヴァに例えたけれども、エヴァが好きだからといってこの作品を好きになるとは言えないくらい、人を選ぶと思います((
あああ~いい作品に出会えてよかった~・・・キッズステーションに感謝。
DVDが欲しいと思える作品はほんとにアタリだ・・・