★2/17、2/16の拍手、ありがとうございました!
主人公の不動明(ふどうあきら)くん。
わるいかおたまらんわ・・・すき・・・
ふと何かの情報で、デビルマンの漫画の復刻版が出るみたいな情報を見て、
そういえば気になり続けてるのに見てないなぁと思い出す。
でもその復刻版、1月に1巻が発売してたんだけど、
もう在庫ほぼないようで、高騰してました0(:3 )〜 _(‘、3」 ∠ )_
2月、3月と1か月単位で全3巻発売なんだけど、1冊が3000円近くで高い。
これ全部合わせたら中古の絶版全巻と値段変わらんな・・・
と思って絶版セット注文してしまいました((
一番右上の明くんの絵すき。
まぁでも買えて良かったです・・・・すっごい高かったけど、それだけの価値があります。
これは素晴らしい作品です。
雰囲気を一言でいうと「疑心暗鬼になる救いのない鬱物語」です。
なんかしら救いあるでしょーって思うかもだけど、本当にないよ(真顔)
ないんだけど、「本当の悪魔とは」というテーマで、人間の残忍さが描かれているのはテーマ性ありすぎます。
わりとグロいけど、シリアスストーリー好きなら読めると思う。
追記で感想書きます。
↓↓↓
まず主人公の不動明くんね。
初登場時、すごく優しい男の子として登場しています。
ケンカなんてできない。本当に優しい子です。
次にわけあって一緒に住んでる牧村美樹ちゃん。
けっこう気の強い女の子で、不良にも物怖じせずに向かう。
さらにもう一人、飛鳥了くん。明くんの親友です。
この3人がメインで重要人物ですね。
とりあえず大筋としては・・・
考古学者だった了くんのお父さんがある恐ろしい遺産を残した、
明にも見てほしい、という感じで、了くんは明くんを連れて行く。
その遺産が、かつて地球にいた悪魔「デーモン」の記憶と、
今現在復活しているデーモン達との合体方法。
了くんは人類をデーモン族から守るには、自分達も悪魔と合成し、戦えるようにならなければと考えた。
少しでも悪意のある人間と合体しても、デーモンになって人間の敵になるだけ。
でも強い理性と純真な心を持つ明くんなら、デーモンの本能を抑えて合体し、デーモンの力を得て、人間の味方として戦う事ができると考えた。
その為に明くんを呼んだ、という流れです。
こうやって書くとほんと了くんやばいやつです・・・
ぶっちゃけると、明くんの優しさに甘えた感じがすごくて最初はちょっと了くんほんとやばいなって思いました・・・
(てか麻薬使用してる時点で客観視点だと不信すぎてやばかった。苦笑)
明くんはほんとにいい人すぎます。
デーモンと合体したら、どうなるかわからないし、戦いが嫌なのに戦ってほしいだなんて言われて辛いはずなのに・・・親友という事で引き受けてしまった。
普通にメンタルつよいです(´;ω;`)
この流れだけで涙ぐんでしまいました。純真さは正義。
合体儀式では理性を捨てなきゃいけなかったんだけど、結局二人とも捨てきれず失敗・・・
すると思いきや、明くんはデーモンに殺される直前にあまりの恐怖で理性が外れて、
デーモン族最強の勇者と言われる「アモン」と合体し、デビルマンとなります。
そしてデビルマンとなった明くんは、破壊衝動の赴くまま笑ながら、その場にいた了くんを除いた、デーモン人間全てを殺して、部屋を血の海にしてしまいます。
これだけで、あれだけケンカ嫌いの優しかった明くんは居なくなってしまったのが分かって、ちょっと寂しかったですね・・・
あのかわいい明くんはもう戻らない・・・それは、了くんも悲しがっていました。
でも、了くんの狙い通り、理性は保ったままです。
明くんの底なしの優しさの理性と、デーモンの激しい破壊衝動がうまくブレンドされて、ただのイケメンじゃないか・・・て感じのすっごいダークヒーロー誕生です。うひぃカッコイイ・・・
ここまで序盤の流れで、そこからデビルマンとデーモン族との闘いが描かれていきます。
了くんはデーモンと合体できなかったけど、デーモンのあぶり出しや情報収集、持ってる銃で戦闘サポート、など明くんのサポートに回っています。
一応見た目は人間と変わらないので、明くんは人間として生活しながら戦う事に。
序盤ではけっこうなホラー描写でデーモンが襲ってきて、身近な人を襲っていきます。
鏡から、浴槽から、壁から、家の中をじわじわ来てるのめっちゃホラーで好き。
食い殺した人間の声を聞かせるデーモンもえぐすぎてつらいけど、恐怖描写としては好きです。
そう、最初はけっこうホラーな話多いです。そこがズキューンと来ました。
忍び寄る恐怖って描写ホント好き。それでいて、デビルマンになった明くんのかっこよさ。むりすぎイケメン。
あれだ、戦闘雰囲気を例えるなら、ぬらりひょんの孫の初期です。
(ちょっと古いかな・・・自分としては新しいけど・・・)
徐々に悪魔の存在が普通の人間にも知られるようになってくるんだけど、
その過程がえぐすぎます。
とにかくどんどん、デーモン側は人間に恐怖心を与える行動をとってくる。
恐怖心を高めて、疑心暗鬼にし、人間同士で殺し合いまで持っていき、自滅させようって魂胆です。
ここの辺りから明くんと了くんの考えに食い違いが生まれ始める。
了くんはとにかく、損得関係なく、デーモン族に勝たなければならないと思っている。
明くんは、人間を守りたいと思っている。身近な人なら、なおさら。
そんな感じで、少しずつ距離が離れていく二人。
了くんは了くんで、途中から自分の予想通りに事が進んでいくのがおかしいと思い始めてる。
その事実に関して調べようとした時に了くんは、姿をくらましてしまう。
この次からがえぐい。
姿をくらましていた了くんが突然テレビに映り、
今の疑心暗鬼だらけの人間界に余計不安を与えるような発言をする。
そして明くんがデビルマンだという事もいってしまう。
明くんは牧野家に居たのだけど、僕はそれでも明だ、と言いつづけ、牧野家の人間には信用はしてもらえたものの、ここにいては迷惑がかかると明くん一人で家を出て逃げていく。
この後、悪魔が潜んでた家として近所の人間が家を襲うし、美樹ちゃんの両親は悪魔だって連れて行かれて拷問されるし、もうむり・・・つらい・・・
明くんが逃げずにこの家に居続けたら、この家族だけは守れたかもしれないのに、信用してた近所の人に皆殺しにされちゃうのむり・・・かなしすぎる・・・ってか人間こええよ・・・
もちろんこんな不可解な行動をした了くんを問い詰めに行きます。
衝撃の事実だけど、了くんは、サタンでした。
記憶を操る部下のデーモンに記憶を消してもらって、人間の心を知る為に、了という人間として暮らしていた、という事でした。
人間を滅ぼすために人間の心を知り、了くんが予想した事を部下の大魔王ゼノンが実行、
という計画だったけど、誤算は、サタンこと了くんが明くんを愛してしまった事。
人間を汚らわしいと思い、滅ぼそうと思ったのに、明くんが好きだ、という事で、デーモン族の世界になっても生きられるようにデビルマンにしてしまったという・・・
人間も超こわい話だけど、神のエゴもくそくらえって感じです()
好きなのはいいけど、その明くんが辛い世の中にしたのは誰だよ・・・
ほんと明くんかわいそうです・・・
結局その明くんでさえ、人間が人間を殺す地獄絵図を目の当たりにして、今の人間には守る価値などないと悲しみ、怒って、拷問を実行していた人間を殺してしまう。
希望がないと思っていた矢先に、まだ美樹ちゃんがいると希望を持ち直して戻るも、美樹ちゃんころされてて・・・・・・ヒロインはしんじゃうんだね・・・・・
美樹ちゃんの落とされた首を拾い上げて、愛しそうに優しく泣きながら抱く明くんはもうなんか見てられなかった・・・・・・・・泣くわ・・・・・・・・・・
更にその美樹ちゃんが殺される過程までしっかり描かれているので無理すぎです鬱すぎ。
最後はデビルマンとサタンの戦い。
はっきりしなかったけど、とりあえず、この戦いの先には何も残りませんでした。
人類はたぶん死滅したし、サタンが望んだ明くんの生存もなくなった。
(たぶんもう明くんしんじゃったよねあの描写だと・・・)
サタンも結局過ちを起こしたと後悔しているし、本当になにも残らなかった。
救い何てなかった。0(:3 )〜 _(‘、3」 ∠ )_
ここまでどん底に突き落とす漫画があるかって感じだけど、
こういう人間が悪魔のように描かれる作品はこう、来ますね。
ほんと疑心暗鬼になるし、人間の理性なんて相当強くないと、いざという時は無いも同然なんだなって・・・
ストーリー中に明くん以外にもデビルマンになった人が出てくるけど、デビルマンになった人はみんな優しいし、人間を守ろう、デビルマンを保護して、みんなで戦おうってなってて、本当に理性のかたまりって感じでした。
デーモンに匹敵する力をもってるのに、振りかざさないんだよね。
明くんも暴力いいぜぇとか言ってるわりに自制してて、人間とただのケンカするにも絶対にやりすぎないし、その後そのケンカふってきた不良が仲間になって、かなり助けてもらえるようになるし、そういった身近な人には信頼をすぐ得てしまう。
心強すぎなんだよね・・・了くんが明なら大丈夫って言ってたのはなるほどって感じだ。
本当の優しさや心の強さってのも垣間見れます。
人間みんながこんな感じならなぁ・・・夢か・・・
なんか、一生う~ん、う~んって言い続ける作品です。
考えてしまいます。もしこうなったら、って。
ほんと血しぶきはもちろん、首チョンパ目つぶし(グサァ)まであるので、人選ぶけど、ほんといろんな人に読んでほしいテーマ性の強い作品です。
何より気合いの入った絵なんですごい勢いで引き込まれます。好きです・・・
真・女神転生、エヴァンゲリオンなど、様々な作品に影響を与えています。
ほんと読んでよかった・・・復刻版買ってまうかもしれん・・・う~ん